海街diary 4 帰れないふたり
November 25, 2011 at 10:32 PM | View Comments吉田秋生の海街diaryの新刊が発売されていたので買いました。
海街diaryは鎌倉を舞台に古家で暮らす4姉妹の日常を描く人気シリーズ。
今回は四女の「すず」と「風太」の中学生カップルの淡い恋を中心に、 長女「幸」の既婚男性との別れと、サッカーチーム監督「ヤス」と距離が縮まっていくは話でした。
僕は子供の頃、引越しが多かったし、社会人になってから地元を離れてしまったので地元意識や地元の付き合いというのが希薄なのですが、登場人物たちは皆、地元鎌倉にどっぷりつかって生きているのでなんとなくうらやましいです。
僕がいま暮らしている場所は鎌倉ではないですが、信じがたいことに夏は3週間ずっと祭り(と、その準備)をしているような土地なので、娘のRukoさんには地元ライフを堪能して成長してほしいと思っています。
三女と付き合っているスポーツ屋のもじゃもじゃ頭店長の意外とかっこいい一面なども良かったです。
吉田秋生といえば「BANANAFISH」、「Yasha夜叉」などハードボイルドな作風も人気なのですが、僕は「櫻の園」、「夢もみる頃をすぎても」、「カリフォルニア物語」、「河より長くゆるやかに」、海街diaryシリーズとつながっている「ラヴァーズ・キス」のような日常を描いた作品が好きなのですが、今回の「海街diary」は久々の日常系なので楽しみにしています。
しかも「海街diary」は日常系のなかでも最高傑作になると思います。
作家さんが若いころの作品より味わい深いというか視点が深いというか、、、 変に劇的な事件を投げなくても話を作れるようになっているのでしょう。(なんか偉そうな言い方ですみませんが、、、)
女性漫画家は「よしながふみ」の怪物ぶりに圧倒されていましたが、吉田秋生もやっぱり素晴らしいですね。
表紙は2010年に倒れてしまった鶴岡八幡宮の大銀杏。
切断され、移植された大銀杏からは若芽も出てきたそうなので一度見に行きたいと思いました。
3巻の感想
小学館 (2010-02-10)
海街diary 3 陽のあたる坂道
April 12, 2010 at 10:32 PM | View Comments楽しみにしていた吉田秋生さんの海街diaryシリーズの最新刊「海街diary 3 陽のあたる坂道 3 」がいつの間にか発売されていた。
吉田秋生さんは「BANANAFISH」や「YASHA」のようなハードボイルドなタイプと、「櫻の園」や「ラヴァーズ・キス」のような日常タイプ(但し、同性愛話多し)と大きく分けてふたつのタイプがあるのだけど、「海街diary」シリーズは後者のタイプになります。同性愛話がないので、初期の短編や「河より長くゆるやかに」に近いかもしれない。
僕は後者のタイプが好きなので、この海街diaryシリーズはかなり気に入ってます。
舞台がラヴァーズ・キスと同じ鎌倉で、ラヴァーズ・キスに出ていた登場人物も何人か登場したり、海街diaryの主要登場人物の家族だったりするのでラヴァーズ・キスが好きな人はより楽しめるかもしれません。
海街diaryは幼いころに父親が離婚して家を出て、母親も再婚のために家を離れたため、祖母の元で成長した3姉妹と、彼女たちが引き取った母親違いの末妹の4姉妹の家族の物語で、世界を揺るがすような大事件は起きないけど、離婚や恋愛、友人の病気、地元の人たちの生活など、生きていく上で決して小さくない出来事を通じて家族の絆を描いています。
今回は30歳の長姉の不倫の終わりと人生の転機、中学2年の末妹の初恋と成長。
吉田秋生さんの漫画は、買い物で男物の箸をじっと見つめる長姉の心情を察する末娘(長姉の不倫を知っている)や、1年前の出来事をあやまる小学生の義理の弟に「嫌いは好きより、ずっと早く伝わってしまうのかもしれない」と気づくなど心理描写が細やかで、ホロっときました。
あと、ちょい役の尾崎の若旦那がラヴァーズ・キスに引き続き地元の人間関係を大切に頼り頼られ生きてるのが好きです。
まだ話は続くようなので第四巻も楽しみです。
小学館 (2010-02-10)



