ポートレイト・イン・ジャズ(村上春樹 和田誠)とマイルスの必然
November 26, 2008 at 11:33 PM | View Comments和田誠さんが絵を描き、それを元に村上春樹さんが文章を書いた偉大なジャズミュージシャンについてのエッセイ本「ポートレイト・イン・ジャズ」を読みました。
2冊の単行本「ポートレイト・イン・ジャズ」と「ポートレイト・イン・ジャズ2」を1冊にまとめ、さらに3話追加した文庫版です。
僕は、ジャズをほとんど聴かないできたので、
残念ながらミュージシャンの名前は知っていても、
文章を読み、絵を見ながらも、同時に頭の中で流れるべき音楽が流れてこない、、、、
そんな残念な気分をしてしまいました。
でも、久しぶりに読む村上春樹さんの文章は楽しかった。
昔は好きでいろいろ読んでいたし、
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と「ダンス・ダンス・ダンス」
は、少なくとも10回以上読み返したくらい好きだったのですが、
最近の小説の方はなんとなく読みづらくなっていたのです。
読むことに負担を感じるようになったというかなんというか、、、
理由は自分でもよく分からない。
でも、エッセイは相変わらず読みやすく楽しい。
「村上春樹堂」のころと同じくらい楽しく読めました。
さて、ジャズをほとんど聴かない僕がなぜ、この本を読もうと思ったかと言えば、
NIRO Q:のレビューをしてたときに
newzy.jp - 【NIRO Q: Review】音楽聴いてみました。
で紹介されていた、マイルス・ディヴィスの「フォア & モア」を聴いたことことがあったことと、
ueBLOG | NIRO Qで音楽!映画!YouTube!
そして、newzyさんから
「フォア&モアはマイルスなんですが、
収録されている曲は原曲からとんでもなくテンポを早くしたバージョンなんです。
イラストレーターの和田誠さんと、村上春樹さんの共著「Portrait in Jazz」の
マイルス・ディヴィスに割かれている章で知りまして。
ほとんどケンカ腰w」
と、教えてもらったからです。
アルバム「フォア&モア」自体もアタリでしたが、
この本のマイルス・ディヴィスの話も予想以上にアタリでした。
他のミュージシャンの話は、そのミュージシャンがどういう人間だったのか?
そのミュージシャンの音楽を聴いていたときの村上春樹さんはどうだったのか?
のようなことが書いているのですが、
マイルス・ディヴィスの話だけは
「どんな人生にも「失われた一日」がある。「これを境に自分の中で何かが変わってしまうことだろう。そしてたぶん、もう二度ともとの自分には戻れないだろう」と心に感じる日のことだ。」
と、はじまり、
そのとき、自分が以前の自分ではなくなるとき、、
マイルスの「フォア&モア」は聴かれるべき音楽だったと語る。
他は話は多分に村上春樹さんの個人的なエピソードはあってもエッセイなのに、その話だけトーンが違う。
小説と呼ぶには短いかもしれませんが「これは小説だな」と感じました。
NIRO Q:のレビューのとき、
いろいろな人がいろいろな音楽や映画をオススメしていて「いいな」と思ったものは数多くあったのですが、
実際に試したのは「フェア&モア」だけでした。
(いや、白黒のゲームボーイで初代ポケモンをちょっとだけやった)
なぜかNIRO Q:でジャズを聴いてみよう思い立ち、
ベストタイミングで紹介され、
TUTAYAに行ったら、そこにあった。
本も探していたわけではないのですが、
ちょっと長く電車に乗る用事があったので、本屋に立ち寄ったらそこにあった。
僕にとって必然的な音楽と本であったのか分りませんが、
数年に一度は、こういった不思議なめぐりあわせがあるような気がします。
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