追悼 ミック・カーン(元 JAPAN)
January 05, 2011 at 05:52 PM | View Comments2011/1/4 ロンドンの自宅で元JAPANのベーシストのミック・カーン氏が肺癌のため死去した。僕は知らなかったが昨年の6月に末期癌を告白していたとのこと。享年52才。
リアルタイムで聴いていた訳ではないですが僕はJAPANが好きでした。特にミック・カーンのそれまでも、それからも聴いたことない独創的なベースには夢中になりました。
何故あんな不思議なベースラインを弾くようになったかはよく分かりませんが、独学でベースを覚えたことや、もともとヴォーカル志望だったことが影響しているそうです。本人は独学で覚えたことに劣等感を感じていたようですが、僕を含め多くの人にミック・カーンのベースは心に刻まれています。
高校生のころ、貸しCD屋でJAPANの「錻力の太鼓(Tin Drum)」を借りて、テープにとってウォークマンでひたすら聴いてました。
いつか買おうと思いながら買っていなかったCDは今日買ってきました(最近、音楽はCDで聴くようにしています)。

久しぶりに聞くJAPANは相変わらず良かった。昔、熱中して聴いていた音楽を改めて聴くとがっかりすることも少なくありませんが、JAPANに関しては個人的には大丈夫のようです。
ミック・カーンといえばライブでのカニ歩きパフォーマンスも有名。
http://www.youtube.com/watch?v=jfLQ0iFHG0g
この動画はラストライブを収めた Oil on Canvasからの映像。DVDもほしかったけど入手するのは難しそうだ。
ミック・カーン氏の冥福を心から祈ります。
<追記>
ミック・カーン氏への追悼はいろいろなブログで書かれているが、特にすばらしいものがあったので紹介しておきます。
必見。
<追記2>
こちらのエピソードもすごかった、、、
Luv(sic) Part5 のMP3がFreeDownload!!
December 23, 2010 at 05:35 PM | View CommentsLuv(sic) Part5のMP3がShing02のサイトにて無料でDownloadできるようです!!(via 「Luv (Sic) Part Five」が「Free Download」 at kishi-r.com )
ダウンロードは以下より
Blogos & Pathos ≫ Archive ≫ Luv(sic) Part 5
さっそくダウンロードして(妻の)iTunesに入れてAppleTVで再生。ちなみにAppleTVには良いステレオが繋がれている。

よりHipHopより?でもピアノがLuv(sic)シリーズらしい。
故Nujabesも関わっていたLuv(sic)シリーズは言わずと知れた名曲ぞろいですが、個人的にも思い入れの深い作品です。part1&2のライブ動画をYouTubeで何度となく見ています。
MP3もYouTubeも無料でありがたいけど、やはりお金を払って良い音で聞きたいものです。ということでPart4も一緒にCD化してほしい。
<追記>
『Luv(sic) Part 5』が無料でダウンロードできるようですよ! - IDEA*IDEA ~ 百式管理人のライフハックブログ で歌詞も良いとあったので、見てみたら素晴らしかった。
2010年2月に交通事故で他界したNujabesへの想いがテーマになっています。
ひとつの木が世紀の終わりまで生きようと 突然、誰かに摘まれてしまっても 命は芸術であり、全員が信じれる奇跡 あなたは美しく生きたんだと伝えたい
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マイブラ本
March 22, 2009 at 01:43 PM | View Comments「my bloody valentine」の本が届きました。
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my bloody valentineは90年代のはじめに活躍していたイギリスのロックバンドで、91年に発表されたアルバム「loveless」は当時流行した「ノイズギター+甘いメロディ」の最高傑作、歴史的名盤とも言われています。
僕にとっては今でも定期的に聴いている唯一のロックアルバムでもあり、とても大好きなアルバムです。
「loveless」発表後に活動停止になり、それから十数年に渡り活動を再開するやら、リマスタアルバムや未発表曲集アルバムが出るとかさまざまな噂が出ては消えていきましたが、2008年、ついに活動を再開しライブ活動などを積極的にこなしています(フジロックにもきました)。
この「マイブラ本」は、再活動前の2005~06年に行われたインタビューが元になっています。
クリエイションを倒産しかけた伝説について
「loveless」には昔からいろいろな伝説があって、中でも
製作に2年以上の歳月と6000万円以上の費用をかけ、所属していたレーベル、クリエイションを倒産させかけた
というのがあるのですが、本を読む限り半分正解で半分間違っているという感じでした。
本では
- クリエイションはラフトレードのディストリビューションを離れたばかりな上に法人化もされてない時期だった。
- ケヴィンが想像するに制作費は6000万円ではなく3840万円くらい。
- クリエイションはアメリカのサイヤーへ所属バンドのライセンス契約を結んでいて1000万円くらいの収入があった。
- 短期間で作成された前アルバムやシングルは数十万枚くらいは売れていたはず。
と、あるのですが、これもケヴィン側だけの意見なので実際のところは良く分からない。
本を読んで感じたのは、クリエイション側からすればレーベルの転機で金が無い次期だったので前作同様に安く作ってキャッシュを得ようと思ったらあてが外れた。なんとか完成したアルバムを売り出すため、先の宣伝文句を使ったというところだろうか?
実際「loveless」が語られるときに「クリエイションを倒産させかけた」という文句は頻繁に聞くのでレーベル側の戦略は正しかったのだと思う。ただし、こう言われるのはケヴィンにとってとてもイライラすることのようです。
それよりも金関係で驚いたのは、「loveless」製作時、ケヴィンとドラマーのコルムがホームレスだったということ。
クリエイションから週17000円を貰っていたけど、それだけじゃ住む場所を確保できずに空き家を不法占拠してたらしい。
空き家から追い出されたコルムは住む場所を確保するために前金として76000円を必要としてたが、クリエイションは「レコーディングが終わったら空き家を探せ」と言っただけだったらしい。
東京ならともかくイギリスで本当に週17000円(月72857円)で生活できないのか?とか
楽器はどうしてたんだ?とか
いろいろ疑問に思うことはあるけど、レーベルも本人たちも金がないという状態だったのは間違いなさそう。
ただ、レーベル側がもっとケヴィンにとって悪人だったら途中で製作費がカットされ完成しなかっただろうし、
ケヴィンにとって良い人だったら、それはそれで、ケヴィンの完璧主義のために完成しなかっただろう、、、
そう思いました。
サウンドについて
我が家には去年からNiro Q:という良いサウンドシステムがあって、それで音を聴くとびっくりするぐらい良い音というか、いままで聴こえなかった音がはっきりと聴こえてくるのですが、「loveless」を聴いたときは
「???あまり変わらない???」
と、不思議に思ったものです。
他の音楽だと、ドラムやベースがくっきりしたり、細かい息遣いや、指づかいが聴こえるのだけど、「loveless」に関しては、相変わらずヴォーカルは何を言っているかはっきりしないし、ドラムもベースもギターの後ろに隠れてしまって、ギターだけがただ厚く全体を覆っている。
この本はそれに対する答えが書いてあった。
パソコンの小さなスピーカーで聴いても、クラブで聴いても、基本的に僕が望むような、ギターがヴォーカルよりもラウドであってほしかった。 僕が録音したものは、ほとんどモノラルだった。ステレオ・セパレーションのかけらもない。(中略)いかにも効果的に聴こえるものというのは、僕の心には響かない。
あの不思議な音はやはり意図的なものらしい。
ギターについての話もあるのだけど、僕はギターについてよく知らないので具体的にイメージできませんでした。ただ、
みんな「何百万ものギターが鳴らされている!」みたいに言っているよね。(中略)実際には多くの人が作るデモ・テープのトラック数より少ないんだ
というのは意外でした。
労力は意外と、はっきりヴォーカルを聴こえなくするための工夫だったり、ホームレス状態から体調を崩してレコーディングの大部分の時間をドラムを叩けなくなったコルムの代わりに、彼のそれまでのプレイをサンプリングして再構築することの方が大きかったのかもしれない。
ちなみに、2曲を除いて、「loveless」の楽器はすべてケヴィンが演奏しているそうです。
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僕にとってmy bloody valentineの「loveless」は特別なアルバムです。
長い間、このアルバムに関しては「音だけ聴いていればいい」という想いがあったので、ネットで調べたりインタビューを読んだりしてなかったのですが(あやしい噂が多すぎて振り回されたくなかった)、この本は素直に買ってよかったと思います。
アマゾンの書影は紫ですが、本当の本はきれいなピンクでなかなか良いです。
デヴィッド・バーン & ブライアン・イーノ
January 08, 2009 at 11:07 PM | View Comments元トーキングヘッズのデヴィッド・バーンとブライアン・イーノのアルバムが発売されていたそうです。
しかもインターネットを利用したダイレクト販売です。スタートは8月だったそうですが全然知らなかった!
Web2.0から始まったネットの変化が実体経済を巻き込み始めた2008年 | 専門家や海外ジャーナリストのブログネットワーク【MediaSabor メディアサボール 】
大型アーティストのインターネット直売はRadioHeadsが有名ですし、今後はますますこの傾向は強くなると思います。
そのようなインターネットビジネスについてはいろいろ考えさせられるところですが、
今回は楽曲そのものがとてもよかったことを伝えたい。
トーキングヘッズやロック&ポップのプロデューサーとしてのブライアン・イーノが好きだった人は必聴!
ブログに貼れるPRパーツで視聴できるので(全曲!)貼っておきます。
http://www.everythingthathappens.com/
全曲聴けるのですが、一曲だけ聴くなら5曲目の「Life Is Long」あたりがいいのではないかと思います。トーキングヘッズっぽいです。
トーキングヘッズ解散後のデヴィッド・バーンはブラジル音楽に傾倒していたあたりまで追っていたけど、正直言ってあまり良くなかった。
それだけに今回のアルバムの良さはびっくり、復活と言っていいのではないでしょうか。
イーノは今ではアンビエント・ミュージックの神さまとのことですが、
僕にとってはロック&ポップスの名プロデューサーとしてのイーノの印象が大きいです。
気にいったアーティストやアルバムのほとんどにイーノが関わっていたこともあり、イーノの動向を抑えておけば大体オッケーという時代が90年頃まで続いていました。
ロック系のアーティストで今でも大好きな「マイ・ブラディ・バレンタイン」も最初に聞くきっかけは「イーノがやたら褒めていた」からでした。
イーノがプロデュースしたアルバムではU2の「Joshua Tree」やデヴィッド・ボウイのベルリン3部作と共にトーキングヘッズの「リメイン・イン・ライト」が有名ですが、このアルバムは本当に何度も何度も繰り返し聴きました。
このアルバムの曲はコード変更なしのワンコードなのですが(イーノと無関係ですがビートルズのTomorrow Never Knowsもそうですね)これは明らかにイーノの趣味だったと思います。
他にもKing Crimsonのロバート・フリップとの共同制作などアルバムなども素晴らしいし、
ロック史においてもブライアン・イーノは重要な人物の一人だと思います。
今回のアルバムは作曲をイーノが担当し作詞と歌をバーンが担当したそうですが、
ロック&ポップの世界でもイーノは相変わらず天才だなと感じました。
イーノっぽいのは3曲目の「I Feel My Stuff」かな。
今日はじめて気がつきましたが、ASUS N10JcはMacBookよりはるかに音が良い。
もちろんNiro Q:に繋いで聴いたときとは比較にならないですけど。
ポートレイト・イン・ジャズ(村上春樹 和田誠)とマイルスの必然
November 26, 2008 at 11:33 PM | View Comments和田誠さんが絵を描き、それを元に村上春樹さんが文章を書いた偉大なジャズミュージシャンについてのエッセイ本「ポートレイト・イン・ジャズ」を読みました。
2冊の単行本「ポートレイト・イン・ジャズ」と「ポートレイト・イン・ジャズ2」を1冊にまとめ、さらに3話追加した文庫版です。
僕は、ジャズをほとんど聴かないできたので、
残念ながらミュージシャンの名前は知っていても、
文章を読み、絵を見ながらも、同時に頭の中で流れるべき音楽が流れてこない、、、、
そんな残念な気分をしてしまいました。
でも、久しぶりに読む村上春樹さんの文章は楽しかった。
昔は好きでいろいろ読んでいたし、
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」と「ダンス・ダンス・ダンス」
は、少なくとも10回以上読み返したくらい好きだったのですが、
最近の小説の方はなんとなく読みづらくなっていたのです。
読むことに負担を感じるようになったというかなんというか、、、
理由は自分でもよく分からない。
でも、エッセイは相変わらず読みやすく楽しい。
「村上春樹堂」のころと同じくらい楽しく読めました。
さて、ジャズをほとんど聴かない僕がなぜ、この本を読もうと思ったかと言えば、
NIRO Q:のレビューをしてたときに
newzy.jp - 【NIRO Q: Review】音楽聴いてみました。
で紹介されていた、マイルス・ディヴィスの「フォア & モア」を聴いたことことがあったことと、
ueBLOG | NIRO Qで音楽!映画!YouTube!
そして、newzyさんから
「フォア&モアはマイルスなんですが、
収録されている曲は原曲からとんでもなくテンポを早くしたバージョンなんです。
イラストレーターの和田誠さんと、村上春樹さんの共著「Portrait in Jazz」の
マイルス・ディヴィスに割かれている章で知りまして。
ほとんどケンカ腰w」
と、教えてもらったからです。
アルバム「フォア&モア」自体もアタリでしたが、
この本のマイルス・ディヴィスの話も予想以上にアタリでした。
他のミュージシャンの話は、そのミュージシャンがどういう人間だったのか?
そのミュージシャンの音楽を聴いていたときの村上春樹さんはどうだったのか?
のようなことが書いているのですが、
マイルス・ディヴィスの話だけは
「どんな人生にも「失われた一日」がある。「これを境に自分の中で何かが変わってしまうことだろう。そしてたぶん、もう二度ともとの自分には戻れないだろう」と心に感じる日のことだ。」
と、はじまり、
そのとき、自分が以前の自分ではなくなるとき、、
マイルスの「フォア&モア」は聴かれるべき音楽だったと語る。
他は話は多分に村上春樹さんの個人的なエピソードはあってもエッセイなのに、その話だけトーンが違う。
小説と呼ぶには短いかもしれませんが「これは小説だな」と感じました。
NIRO Q:のレビューのとき、
いろいろな人がいろいろな音楽や映画をオススメしていて「いいな」と思ったものは数多くあったのですが、
実際に試したのは「フェア&モア」だけでした。
(いや、白黒のゲームボーイで初代ポケモンをちょっとだけやった)
なぜかNIRO Q:でジャズを聴いてみよう思い立ち、
ベストタイミングで紹介され、
TUTAYAに行ったら、そこにあった。
本も探していたわけではないのですが、
ちょっと長く電車に乗る用事があったので、本屋に立ち寄ったらそこにあった。
僕にとって必然的な音楽と本であったのか分りませんが、
数年に一度は、こういった不思議なめぐりあわせがあるような気がします。
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