テルマエ・ロマエ2巻

September 27, 2010 at 10:08 PM | View Comments

「へうべもの」「ヒストリエ」と、ここ最近、熱中して読んでいる漫画はどれも歴史ものなのだけど、「テルマエ・ロマエ」も気に入っている歴史ものの漫画だ。

マンガ大賞2010や手塚治虫文化賞などを受賞し、かなり話題にもなったので知っている人も多いと思うが、「テルマエ・ロマエ」は古代ローマ5賢帝のハドリアヌス帝の時代の浴場設計技師ルシウスが、

  • 数時間限定
  • 風呂限定

で現代日本の風呂・温泉にタイムスリップして、現代日本の風呂・温泉からアイディアを得て(パクって)、さまざまな問題を解決する物語だ。

物語の構造自体は「問題発生→タイムスリップ→ローマ時代に戻る→解決」と、シンプルなのだが、

  • 古代ローマ時代の浴場文化

を考えたり、またそれと対比させて

  • 日本の風呂文化

を考えたりするのが楽しい。

このマンガは塩野七生さんの「ローマ人の物語」を読んでいるくらいの僕くらいの読者が、、、

「古代ローマ人は浴場でうめきながら体毛を抜いていたのか、元ネタは、、(Wikipediaで検索)、セネカ(ネロの前半の善政の立役者だった哲学者)の文章か、、」

などと、ちょっと調べれば分かり、思わず「へぇ~」と、言いたくなるくらいの知識欲が満たされて、さらにマンガだからこそ許される斬新な見解があるのが良い。

2巻はハドリアヌス帝が別荘でワニを飼うために温泉を使う話なんかは斬新で面白かった。

これはハドリアヌス帝の別荘のワニの彫刻や、ナイル川で溺死した愛人の話から膨らませた話だけど、なかなか思いつかないよな、、、、

http://www.meredithcutler.com/files/images/italy_villaadriana2.jpg

(写真はハドリアヌス帝別荘跡に残るワニの彫刻、リンク先には別荘のほかの写真もあり(外国の人のブログです))

また、子供たちがトラアヌス浴場に置いてあった彫刻に板を立てかけて滑り台にして遊ぶシーンがあるのだけど、その彫刻がラーオコオーン像といのも面白い。

ラーオコオーン - Wikipedia

ラーオコオーン像はルネッサンス時代にトライアヌス浴場付近で発見され、ミケランジェロに多大な影響を与えたといわれる彫刻だ。

3巻の予告ではシャンプーハットをかぶったラーオコーン像の雄姿が見られる。

F1000085.jpg

一話ごとにコラムがあって、これも面白い。ローマには皇帝がローマ市民に寄進した公共大浴場のほかに個人経営の小さな浴場が1000箇所あったというのもこのコラムで知った。そりゃ100万人都市ですものね、、、。

本にチラシが挟まっていて、「テルマエ・ロマエ」が連載している月刊コミックビーム2010年10月12日発売号には「テルマエ・ロマエ特製手ぬぐい」がスペシャル付録としてついているらしい。

買おうかな、、、、、

F1000086.jpg
テルマエ・ロマエ II (ビームコミックス)
ヤマザキマリ
エンターブレイン (2010-09-25)
テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)
ヤマザキマリ
エンターブレイン
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カエサルの魔剣を読んだ

January 05, 2009 at 08:19 AM | View Comments

「カエサルの魔剣」という本を読みました。

酷いタイトルです。

もともとのタイトルは「The last legion(最後の軍団)」というタイトルで、

最後の西ローマ皇帝ロムルスを守る最後のローマ軍団(と、言っても数人)の活躍を描いた歴史ファンタジー小説。

以下、激しくネタバレ。

カエサルの魔剣 (文春文庫)
ヴァレリオ マンフレディ
文藝春秋
売り上げランキング: 482190

皇帝ロムルスは西ローマ帝国を滅ぼしたオドアケルに助命してもらったことくらいしか知られていないのですが、

その少年ロムルスが

  • 幽閉先のカプアを脱出
  • ライン川沿いを北上
  • 海を渡ってブリタニア(イギリス)へ
  • そこでアーサー王の父親ウーゼル・ペンドラゴンになる

という歴史ファンタジーで、

  • カプア脱出時に持っていたユリウス・カエサルの剣が伝説のエクスカリバーになる

というオチ。

著者のマンフレディ,ヴァレリオさんは古代地誌学者でもありイタリアのボッコーニ大学の教授ということもあってか、ぶっ飛びすぎなストーリーも実に細かく実在のネタや有りそうなネタを織り交ぜてくる。

  • ユリアヌス(キリスト教がローマ帝国に深く浸透するのに唯一待ったをかけた皇帝)がコンスタンティヌス帝以前の歴代のローマ皇帝の彫刻や遺品をカプリに集めていてカエサルの名剣もそこに収めていたエピソード
  • 主人公と恋仲になる女性の蛮族から逃げてヴェネツィアを作った過去を語ったエピソード
  • ある年、突如ライン川が凍結したために蛮族の侵入を許した時を語る老兵のエピソード
  • ロムルスの家庭教師のブリタニアのドルイド教の僧侶が西ローマ皇帝ホノリウスへのブリタニア救済の使者となってラヴェンナへ来るが拒絶されてしまったエピソード(彼がロムルスをブリタニアに連れて行きマーリンとなる)

などなど、、、、

そもそもアーサー王の伝説はサクソン人と戦ったブリタニアに残ったローマ系ケルト人がモデルではないかと言われているので

ロムルスはともかく、話として、歴史ファンタジーとしてはそれほど滅茶苦茶ではないのかなと思いました。

歴史の小ネタだけではなく冒険小説としても良い出来で厚めの本でしたが一気に読破してしまったので

「ローマ人の物語」などを読んで古代ローマが好きな人や冒険小説が好きな人にオススメです。

日本では未公開&DVD未発売ですが

映画化もされていて、海外ドラマROMEでヴォレヌス役をやったKevin McKiddが今度は蛮族役で出演しているそうです。

The Last Legion (2007)

Kevin McKiddに関しては以前も書いたことがありました。

ueBLOG | 海外ドラマROME[ローマ]の主人公はトレインスポッティングのトミーだった

categories: rome, book
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ローマの特別番組

November 24, 2008 at 11:36 PM | View Comments

ローマの特別番組が3時間にわたりやっていました。

結構楽しみにしてたのですが、微妙だったな、、、、、

カリグラの巨大船

なんでも子供のころエジプトに住んでいたカリグラが神様が巨大な船に乗ってうんたらを信じて巨大な船を作ったとのこと。

確かに神になろうとしてユダヤ人と揉めたらしいし、そんなものかも。

子供のころエジプト??

たしか、父親のゲルマニクスが無断でエジプトに入ってティベリウスに怒られたときだっけ?

住んでいたのだっけ??

ローマ街道の作り方

BBCの番組からでした。

ポンペイの遺跡に馬車のワダチの跡が残っているのですが新幹線と同じ幅とのこと

なんでもローマ時代の馬車の幅がいろいろな時代を経て鉄道の国際規格になったらしい。

ローマ水道

アグリッパが作ったといわれるポン・デュ・ガール

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/23/Pont_du_gard.jpg

や、ポンペイの水道施設の説明。

ちゃんと説明もしていたし良かったです。

ポンペイ

火山の爆発で6mも埋まったまま19世紀まで放置されてたポンペイの町。

人が埋まっていた空洞の部分に石膏を流して人の形を復元したものが64体もあるそう。

その中のある一家の最後のドラマを

ジローラモさんの熱演、、、、、、。

あれは想像の物語だったのだろうか。

フレスコ画とモザイク

ネロの黄金宮殿「ドムス・アウレア」(DOMUS AUREA)の一部かもしれない、

テレビ世界初公開(ひょっとしたら初生中継だったかも)

のフレスコ画やモザイク。

ぶどうを踏み潰して搾り汁を取るモザイクがとても綺麗でした。

これは満足。

カエサル物語

とりあえず、ひどかった。番組の説明に「カエサル」と入れたいだけったのでは?

クレオパトラの死に新真実?

最低だった。

何かとおもったら、犯罪Profilerが出てきて、

「クレオパトラが自殺した離れと宮殿が近すぎる。

毒蛇で自殺したら2時間はかかる。

これは他殺に違いない」

とのこと。

オクタウィウスの俳優が小悪党みたいだった、、、。

海外ドラマのROMEでも愛されなさそうなキャラだったしな、、、、

日本で言えば徳川家康とか大久保利通みたいなもので

好かれないキャラらしい。

ぼくはカエサルより好きなんだけどな、、、、

コロッセオの秘密

5万人収容の大闘技場「コロッセオ」について

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a3/Colosseum-2003-07-09.jpg

コロッセオは地下にエレベーターやら、いろいろな仕掛けがあったのは知っていたけど、

水を貯められて海戦をしていたのは知らなかった。

あと、布製の日よけをかけられる仕組みになっていたのは知っていたけどシルク製だったらしい。

番組内で使われたCGは普通に販売しているものみたいで、この商品のようです

CG世界遺産 古代ローマ
後藤 克典
双葉社
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アマゾンでの評判もよいし

ちょっと欲しくなりました。

<追記>

買っちゃいました。 届くのが楽しみ!

スパルタクス

なぜにスパルタクスを??

総評

楽しみにしてたんだけど、なんだか微妙な感じでした。

ローマはいいところもあったし、悪いところもあった

というところなんでしょうけど、、、、

とりあえず、進行役は爆笑問題じゃない方がよかったな。

古代ローマ自体が日本で馴染みがないために、

ゴールデンタイムでやるには、

ああいう感じにするしかないのかもしれませんが、

もうちょっと海外の良質ドキュメンタリーに負けないくらいの

クオリティーがあってもよいんじゃないかと思いました。

categories: rome
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海外ドラマROME[ローマ]の主人公はトレインスポッティングのトミーだった

August 13, 2008 at 10:26 PM | View Comments

毎週水曜日は近所のTSUTAYAが半額になるので海外ドラマROME[ローマ]を借りてみることにしています。

全22話で今回は9,10話を見ました。

エピソード1のクライマックスであるカエサル暗殺が第12話なので、今回はそのための伏線を張り巡らせるのと、盛り上げる前にちょっとトーンダウンすることが目的の話でした。

この海外ドラマROME[ローマ]は前回も書いたようにビッチ同士の争いが面白いのですが、ローマ好きも十分楽しめます。

史実と明らかに違う部分もありますが、物語を分かりやすいエンターテーメント作品とするための手段なので納得できるし、伏線の貼り方が完璧なのでケチをつけようがありません。

さて、物語の主人公は第13軍団の百人隊長のヴォレヌスと部下のプッロなのですが、このヴォレヌスの俳優(ケヴィン・マクキッド)を調べていたらなんとトレインスポッティングで途中で麻薬の注射針からエイズに感染して死亡してしまうトミー役だった人でした。

http://www.ueblog.org/media/img/tommy.gif

途中で死んでしまうとはいえ、重要な役だったトミーですが有名な5人のポスターにその姿はありません。

http://www.ueblog.org/media/img/Trainspotting.jpg

このトレインスポッティングのポスターにのった俳優はスターウォーズシリーズの主役にもなったユアン・マクレガーを筆頭にみんな有名になったので、このポスターに載っていれば、、、、という所ですが、なんとこんな悲しいエピソードがあったようです。

エイズで死亡するトミーの役づくりのために、夏の間ずっと日の光を避けていたケヴィン。

しかし彼は、そのおかげでストレスがとても貯まり、撮影が終了した次の日には、

いい加減太陽を体いっぱい浴びたい!ということで、一路チュニジア行きの飛行機の

チケットを早速手配してしまったのです。出発前日、すっかりパニックしたアンドリュー・

マクドナルドが、翌日のフォト・シューティングの件を電話でケヴィンに知らせたのですが、

そこでキャリアと休暇を天秤にかけたケヴィンは、結局チュニジアのビーチを選んだと

いう訳だったのです。

引用元 : trainspotting-tragedy-jp

Kevin McKidd fan page!

なんという悲しい話でしょうか、、、

しかもローマとは何かと因縁深いカルタゴのあるチュニジア、、、、、、

彼がトレインスポッティングの10年後にローマの100人隊長を演じるのはある意味運命だったのかもしれません(w

  • ローマが地中海帝国になるきっかけになったのがカルタゴとの戦い
  • カルタゴ出身の皇帝になってから帝国が下り坂に
  • カルタゴをゲルマン人に乗っ取られたのが西ローマ帝国の滅亡の大きな要因の一つになった
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海外ドラマ「ROME」に夢中

August 08, 2008 at 04:02 AM | View Comments

最近、TUTAYAで海外ドラマ「ROMEローマ」をレンタルして見ることにハマっています。

まだ第8話までしか見てませんが最高に楽しいです。

僕は「ローマ人の物語」の文庫版を読んでるくらいなので、ローマ帝国そのものに興味あるのですが、このドラマの凄いところはローマ帝国に興味のない人がローマに興味を持たないまま見てもめちゃくちゃ楽しいというところ。

なぜならば登場する女性キャラクターがほぼ全員ビッチでビッチ同士の激しい争いを繰り広げるからです。ビッチという言い方はあんまりなので別の言い方を考えようと思ったのですが、僕の語彙では思いつきませんでした(w

ビッチその1:第13軍団100人隊長ヴォレヌスの妻

  • 夫が8年ガリアに行ったきりで数年前に死んだと知らされる。娘を育てながらも子供を出産。
  • 「死んだと言われてたのだからしょうがないよな」と思っていたら、相手は妹の旦那さん!!
  • 夫が戻ってきたときは15歳の娘の子供と嘘をつき、夫にばれないように周囲に言い含める。
  • ヴォレヌスには冷たかったのだが、愛人(妹の旦那)が死ぬと突然ラブラブに!

主人公のヴォレヌスは面倒そうな男なので最初は奥さんの方に同情しながら見てたのですが、回を重ねるごとに「こいつが一番ビッチじゃないか?」と思うようになり、愛人が死んだあとの態度で決定的に!

ビッチその2:カエサルの姪、オクタヴィアヌスの母アティア

  • カエサルの愛人セルウィリアが気に入らない。カエサルがセルウィリア邸に入り浸っていつまでもポンペイウスを追撃にでないことに腹をたててローマの町中にカエサルとセルウィリアのセックスしている落書きを描きまくり二人の間を裂く。
  • ポンペイウスとの戦いでカエサルが劣勢になるとの情報がローマに入ると従者がみんな逃げて自分の家が危機に。さんざんヒドいことをやっていたのにも関わらずセルウィリアから従者を借りようと娘(オクタヴィア)に「裸のデカチンの奴隷」をお土産に持たせて派遣。
  • 息子のオクタヴィアヌスが本ばかり読んでいて、頭の良さそうなことばかり言うのが気に入らない。ガリアがどれだけ遠くてどれだけ危険か分からないのにも関わらず「従者がいるから大丈夫」と言ってガリアのカエサルのもとへ馬を届けさせる。ガリアで従者は全員殺されて奴隷にされそうになる。
  • 息子のオクタビィアヌスが童貞なのが気に入らない。無理矢理、高級売春宿に連れて行く。
  • 娘(オクタヴィア)の旦那が反カエサル派だからという訳じゃなくて単純に生理的に気に入らない。離婚させるが、その後も逢い引きを続ける二人に腹をたてて従者に命令して旦那を殺害。
  • ポンペイウスとの戦いに劣勢なカエサルを見捨ててローマで覇権を握るようにアントニウスを誘惑

ドラマ「ROMEローマ」の真の主人公。

ありとあらゆる面で短絡的で利己的な分かりやすい行動をとる。セルウィリアとの女の戦いがこのドラマのハイライトらしい。

「デカチン奴隷」は笑った。

ビッチその3:セルウィリア

  • カエサルにフラれたのを怨念に持ちカエサルとアティアを呪い殺そうとする
  • カエサル暗殺に積極的に参加。情報を手に入れるためにアティアの娘オクタヴィアとレズ関係に

評判をきくと後半はより激しくなるそうです。

ビッチその4:クレオパトラ

  • ラリラリ娘
  • カエサルに会う前日に妊娠しそうな日がくる。とりあえずローマ人との子供ができればカエサルの子と言い張れるので助けにきたローマ人ヴォレスの部下のプッロとセックス。目論見通りできた子供をカエサルの子供と言い張る。

事前に「クレオパトラはとにかくヒドい」との評判だったのですが、僕的にはかなりツボ。

実際のクレオパトラもあんな感じだったのではないかと思う。

もちろんビッチ以外にも見所はたくさんあるのでローマ好きな人も十分楽しめると思います。

総制作費は200億円以上、制作期間は企画から撮影終了まで約8年

という大作なのでローマ軍の軍装や、ローマの町並みも素晴らしいし、

怒れる小カトー、迷えるキケロ、単純で人のいいアントニウス、頭はいいけど冷徹な少年時代のオクタビィアヌス、カエサルとの深い友情でつながったカエサルの頭のいい奴隷などキャラクターも見応えあります。

ただしR15指定とは思えないくらいセックス&バイオレンスなので家族でみるときは注意。

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