AppleTVで「黒い十人の女」を観た
December 16, 2010 at 05:31 AM | View CommentsAppleTV 思った以上に生活にマッチしています。YouTubeのHDは本当に良いなと思います。
さて、2本目の映画をレンタルしました。
1961年 市川崑監督 「黒い十人の女」。これはかなり面白かった。
妻のほかに9人もの愛人がいるTVプロデューサーの風。妻や愛人たちはお互いの存在を知っているが何故か風から離れなれない。「いっそ誰か殺してしまってくれればいいのに」、、ちょっとした女たちの小言を知った風は妻に相談して、、、
という内容。
重いドラマかと思いきや、ひょうひょうとしていて良い意味で軽い。全編、スタイリッシュな映像はレベルが高い。そして、テーマ曲をアレンジを変えて、さまざまな場面で使う音楽センスも素晴らしい。
しかし、この映画の真の魅力は魅力的な俳優陣たちと、それを活かしきった演出と映像だと思いました。
山本富士子
着物姿が美しい。この映画で一番輝いていたと思う。目力が強くて印象的だった。wikipediaを見ていたら、大映の看板女優だったこの人を失ったことで、「大映倒産そして日本映画界全体の斜陽化の遠因となった」と、あってビビった。
岸恵子
いつも笑顔の可愛らしい人柄というイメージだったのですが、この映画ではクールな印象。この映画に出演した時は29歳で、フランス人の映画監督と結婚していた(パリ在中)時期とのこと。歳を重ねるごとに可愛らしさがでるタイプの女性だったのだな、、、。
宮城まり子
風が死んだと思い込んで自殺してしまった可哀想な未亡人を演じていた。僕が生まれる前に女優業は事実上引退してしまっていたので、この映画を見るまで知らなかった。面白い役どころだったのだけど、上手くはまっていたのが、この映画の良い意味での軽さにつながったように思える。
岸田今日子
失礼な話だけど、僕の中では岸田今日子=「怖ぇ」、言い換えると「存在感が半端ない」というイメージだったのだけど、この映画では存在感が薄い。役どころのせいか、女優陣たちが盛りだくさんなので控えめな演出だったのかはよくわからない。
中村玉緒
初々しく可愛らしかった。着ていた服もかわいい。バラエティーで活躍している玉緒さんに対し「可愛い」という感想を持つことになるとは夢にも思わなかったけど、本当に可愛らしい。
船越英二
テレビでよく見る船越英一郎さんの父。絵に書いたような二枚目。この人なしではこの映画は成立しなかったのではないかと思うくらい罪の意識のない女ったらしを見事に演じている。
このスタイリッシュな映画はリバイバル上映されたときのフライヤーも見事。
観たい映画はないけどAppleTVで映画を見たいときは是非、この映画を見てほしい。「陰獣」は予告編が横長のシネスコだったのに、本編が4:3で残念だったが、この映画は本編もシネスコ。かなりHDが効いている気がする。
次の映画はサユリストになろうかと思って吉永小百合さんの映画の予告編を見まくってたのですが、ピンとくるものがなかったので、大魔神を見ようかと思う。予告編を見る限りかなりHD画質が良さそう。
iTunes Storeにはまだないけど、いつか小津安二郎監督映画のHD画質が見たいな、、、。