雑誌BRUTUS 2011/4/15号 今日の糸井重里 が良かった
April 08, 2011 at 04:21 AM | View Comments2011/4/1発売の雑誌BRUTUS 特集「今日の糸井重里」(2011/4/15号)がかなり面白かった。
2011/1/12から2011/3/5までの約2ヶ月の密着取材をベースにさまざまな顔を持つ糸井重里の過去・現在・未来を読み解く特集だ。
たった630円(税込)の雑誌にどれだけ労力かけているんだ!と、思うほどの濃厚な内容に驚いたし、感銘した。あまりに感動したので思わずBRUTUSの編集長の @ZentaNISHIDA さんと、今回の特集を手がけた編集者の @itskn さんをtwitterでフォローしてしまった。
特集は非常に濃厚だ。
「昨日の糸井重里」というコーナーでは
- コピーライター
- NHK「YOU」の司会者
- 沢田研二「TOKIO」の作詞者
- 矢沢永吉「成り上がり」の編集者
- ヘンタイよいこ新聞、萬流コピー塾 など投稿コーナー担当者
- 任天堂「MOTHER」の作者
- 埋蔵金を掘る人
- ジブリのコピーとトトロの声優
- 巨人ファン (フンドシ事件)
- 釣り人
- タレント
- ほび日刊イトイ新聞主宰
を紹介している。紹介しているだけじゃなく糸井さん本人が「あれは~~だったんだよね~~」というようなコメントもあるので読んでいて驚くこともチラホラ。
2ページに渡って任天堂の岩田社長と対談「MOTHER4は出てほしいよって気持ちは、僕の中にもあるんです」というコーナーは、元ファミ通で現ほぼ日の永田さんが手がけている。ここでちゃんと永田さんが起用されていることに、この雑誌のクォリティの高さを感じる。 MOTHERについての岩田さん糸井さんの対談はいろいろ読んでいてたので、「すべてのセリフをしゃべって作っている」というのは知っていたけど「48個の中に1個くらい『切ない』を入れるんです」というのは知らなかった。
「糸井重里は〇〇である」というコーナーでは、数々の著名人が糸井さんについて語っている。
- 矢沢永吉
- 谷川俊太郎
- 仲畑貴志
- よしもとばなな
- 塚越隆行(ディズニー)
- 石田ゆり子
- みうらじゅん
- 鈴木俊夫(ジブリ)
- 笑福亭鶴瓶
- 前川清
- 清水ミチコ
- 湯村輝彦
- 南伸坊
みうらじゅんが学生時代に糸井事務所に入り浸っていて、その時代だけ、糸井さんに言われて唯一トレードマークの長い髪を切っていたというのは初めて知った。まぁ、どうでもいい話だが、、
- 谷山雅計との広告対談。「1行1000万円ってのはわけあって自分で言い始めた。結構いいコピーだと思う」
- 巨人の原監督との対談
- 高橋源一郎とのラジオ対談
- ほぼ日新入社員 田村淳による 新刊「羊どろぼう」から選んだ10の言葉。「10年くらいかけて、石田純一をどんどん好きになっているじぶんに、気付いていますか?はい、ぼくは気付いています」は秀逸。
- 羽海野チカ(漫画家「はちみつとクローバー」「八月のライオン」)との対談。
- 糸井重里の素直であるためのワークショップ講義録。Bose(スチャダラパー)、梅佳代、秋山具義、坂本美雨さんが参加。
それらの特集の合間に、2ヶ月の間の糸井さんの言葉が毎日ちりばめられている(土日以外)。
最後にでていた京都の糸井さん別宅の写真がかっこよかった。フローリングに障子はかなり良い。
ほぼ日の今年最初の全体ミーティングで
心に留めておいてほしい言葉を見つけました。誤解を恐れずに言いますが、”お金より信用”です
という言葉があって、
例えば、誰かが僕の前に背中を向けて立っていたとします。 「ちゃんとさせますから、そのまま倒れてください」と、言っても、 僕を信用していなければ、その人は後ろに倒れ掛かることはないでしょ?
と信用について分かりやすく説明してあった。
最近、原発やらなんやらで日本とか、政府とかが失ったものを考えることがあるのだけど、この信用の話を読んで腑に落ちるところがあった。
しかし、この雑誌を作るのにどれだけの労力が掛かったのだろう???この分量でこのクオリティ恐ろしいほどの仕事量だと思う。
雑誌というのはとても儚いメディアで、たった数百円で数週間で2週間程度で市場から消えてしまう。そんなこともあって良い雑誌は手元にいつまでも置いておくのですが、これも保存版とします。
マガジンハウス (2011-04-01)
![BRUTUS (ブルータス) 2011年 4/15号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51K8rHzmuoL._SL160_.jpg)