ゲゲゲの女房 第16週「来るべき時が来た」7日連続視聴率20%超え成らず、、、

August 12, 2010 at 10:27 PM | View Comments

いつも参考にしていた視聴率サイトが閉鎖されたため分からなかった、中盤のクライマックスともいえるゲゲの女房の第16週「来るべき時が来た」の視聴率結果がようやく分かりました。

第16週「来るべき時が来た」

  • 第91回[7/12(月)]21.8%
  • 第92回[7/13(火)]20.6%
  • 第93回[7/14(水)]20.0%
  • 第94回[7/15(木)]20.7%
  • 第95回[7/16(金)]20.1%
  • 第96回[7/17(土)]19.6%

F-CAST テレビドラマ視聴率速報  ゲゲゲの女房 全視聴率 松下奈緒主演 週平均18%超

残念ながら最終日だけ20%を下回ってしまいました。

正直なところ、僕はテレビ業界に疎いので視聴率20%を超える意味をちゃんと理解していないのですが、

  • 初回視聴率14.8%は連続テレビ小説の最低記録だったこと
  • 6/12に初めて20%を超えたときにニュースになったこと

からいっても、一日でも20%を超えることは大変なことだと思います。

第16話「来るべき時が来た」は

  • 月 雄玄社(講談社)の「少年ランド(少年マガジン)」の豊川編集長(内田勝編集長)より原稿の依頼
  • 火 「テレビくん」の構想を思いつくが、キャラクターがかわいくないことに気づく
  • 水 布美枝の協力もあり「テレビくん」完成。豊川絶賛。「少年ランド(少年マガジン)」にて「墓場の鬼太郎」を書くことに
  • 木 「墓場の鬼太郎」が読者人気投票で最下位。
  • 金 豊川編集長の強い意向で「墓場の鬼太郎」連載開始。少年ランドの原稿量で質屋の質草をすべて請け出しに。「テレビくん」が「雄玄社漫画賞」を受賞。
  • 土 「雄玄社漫画賞」授賞式

と、大手出版社からの原稿依頼から漫画賞受賞までを一気に描いた週でした。それまで2ヶ月に渡って来る日も来る日も貧乏生活を丁寧に執拗に描いてたので、このチェンジ・ペースには度肝を抜かれました。

それは僕だけではなく、第15週土曜日に流れた予告映像で授賞式の様子が一瞬映っただけでtwitterのタイムラインに

ゲゲゲの女房の予告を見ただけで涙があふれた

のような書き込みが溢れたことからも分かります。

貧乏時代の2ヶ月は本当に重要で、そこをちゃんと描かないと

「パンがなければお菓子を~~」のように「貸本がだめなら雑誌に描けばいいじゃない」

と、なってしまったでしょう。

そこを、

  • 貸本市場とともに消えていった出版経営者(富田書房の富田など)
  • どんどん下がっていく、または支払われない原稿料の実態(富田書房の不渡り小切手、3万円の原稿料が3500円になったこと)
  • 貸本でうまく行かず筆を折った漫画家(中森)
  • 貸本から雑誌に移れなかった漫画家(はるこ)
  • 心底貧乏だった貸本漫画家たちの実体験(水木先生や中森)
  • 貸本屋は実際にはどういった店舗だったのか(こみち書房)
  • どんな人が貸本の読者だったのか(小学生と太一のような青年労働者)
  • 貸本屋と悪書追放運動

などをきっちり描いたからこそ、あの第16週の一気に駆け上がった成功が際立ったのだと思います。

悪書追放運動は貸本のみならず漫画雑誌にも多大な影響力を持つのですが、これには一つ面白い話があります。

あの運動に参加していた人たちの行動には実は総理大臣の後ろ盾があったのです。

1955年1月22日、鳩山一郎内閣総理大臣が、衆議院本会議の施政方針演説で「不良出版物」のことについて触れる。

これは「国会会議録検索システム」で見ることができます。

○国務大臣(鳩山一郎君)(前略)覚醒剤、不良出版物等のはんらんはまことに嘆かわしき事態でありますが、特にわが国の将来をになりうべき青少年に対し悪影響を与えていることは、まことに憂慮すべきことであります。政府としては、広く民間諸団体の協力を得まして、早急にこれが絶滅のため適切有効な対策を講じ、もつて明朗な社会の建設に邁進いたしたいと存ずるのであります。(後略)

それをマスコミが取り上げ、「悪書追放運動」が全国的運動となる。

1955年の漫画バッシング(悪書追放運動)について - 愛・蔵太のもう少し調べて書きたい日記

鳩山一郎総理といえば、先の総理大臣「鳩山由紀夫」の父親で、麻生政権時予算化されてた「国立メディアセンター(通称 漫画の殿堂)」をつぶした男ですが、親子二代に渡って漫画文化撲滅に力を注いでいたわけです。

その辺を知らないと「あの太一青年はいったい何のためにいるのだろう?」とか「悪書追放運動が何回もでる理由は何だろう?」となるのですが、調べると

  • 太一青年のような地方からきた労働者の娯楽のひとつが貸本で、そのうちの熱狂的なファンがメジャー誌で軌道に乗るまで水木漫画を守ってきた
  • 悪書追放運動は今では考えられないくらい大きな動きだった

などが分かるのです。

ゲゲゲの女房はとても丁寧につくられているので、疑問に思うことには大抵ちゃんとした理由あります。

9月下旬には終わってしまうのが本当に残念ですが、これからもゲゲゲの女房には注目していきたいと思います。

現在(2010/8/12)、物語は1970年代に移っているのですが、おそらく美術スタッフの現役バリバリな人たちの多くがその時代の記憶があるようで小道具やセットのクオリティがとんでもないことになっています。

1970年代の記憶がある人はそれだけでも見る価値がありますよ。

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