イチローは最高の一番バッターか?

October 11, 2010 at 12:29 AM | View Comments

前回書いた ueBLOG | イチローはなぜ四球が少ないと批判されるのか? というエントリーがはてぶやTwitterで反響がありました。ありがとうございます。

いろいろな意見があったのだけど、

  • 一番打者同士で比べないと…
  • 因みに「リードオフは速さより出塁」がセイバー的定石だが、今季のAL1番打者でイチローより出塁率高い選手はいないっぽい。2番まで含めるとOAKのバートンが上回るが。ただ、フィギンスと入れ替えてみたくはあるかな
  • イチローの出塁率は、盗塁を40以上している8人の中で2位、30以上している19人の中で4位だった。四球が多い上位20人に盗塁30個以上の選手は一人。出塁率が高いのはやっぱ足の遅いスラッガーだよね。

などの意見が気になった。

確かに、出塁率の高いのはリードオフマンよりスラッガーが高い気がしたので、ESPNのチーム情報→Roster→Lineupから1番の選手を抜き出して、昨日のデータに当ててみた。そもそもESPNのデータが正しいのかわからないし、名前でぶつけているので変な部分があるかもしれないが、とりあえずの指標にはなるだろう。

この選手を入れたほうがいい、という意見があったら、はてなブックマークやメール (ueblog [a] gmail.com) などで教えてほしい。

No Name       TEAM G   H   BB SB H+BB AVG   OBP   AVG2
01 K Johnson   ARI 154 166 79 13 245  0.284 0.370 0.37
02 R Weeks     MIL 160 175 76 11 251  0.269 0.366 0.33
03 R Furcal    LAD  97 115 40 22 155  0.300 0.366 0.32
04 I Suzuki    SEA 162 214 45 42 259  0.315 0.359 0.21
05 S Podsednik KC   95 121 29 30 150  0.310 0.353 0.24
06 M Prado     ATL 140 184 40  5 224  0.307 0.350 0.23
07 D Fowler    COL 132 114 57 13 171  0.260 0.347 0.31
08 A Jackson   DET 151 181 47 27 228  0.293 0.345 0.23
09 A Torres    SF  139 136 56 26 192  0.268 0.343 0.37
10 E Andrus    TEX 148 156 64 32 220  0.265 0.342 0.20
11 C Crisp     OAK  75  81 30 32 111  0.279 0.342 0.37
12 J Pierre    CWS 160 179 45 68 224  0.275 0.341 0.22
13 M Bourn     HOU 141 142 59 52 201  0.265 0.341 0.29
14 D Jeter     NYY 157 179 63 18 242  0.270 0.340 0.22
15 C Coghlan   FLA  91  96 33 10 129  0.268 0.335 0.23
16 M Scutaro   BOS 150 174 53  5 227  0.275 0.333 0.20
17 B Phillips  CIN 155 172 46 16 218  0.275 0.332 0.25
18 F Lewis     TOR 110 112 38 17 150  0.262 0.332 0.28
19 D Span      MIN 153 166 60 26 226  0.264 0.331 0.22
20 S Schumaker STL 137 126 43  5 169  0.265 0.328 0.17
21 S Victorino PHI 147 152 53 34 205  0.259 0.327 0.32
22 J Bartlett  TB  135 119 45 11 164  0.254 0.324 0.22
23 R Theriot   LAD 150 158 41 20 199  0.270 0.321 0.15
24 J Reyes     NYM 133 159 31 30 190  0.282 0.321 0.25
25 R Davis     OAK 143 149 26 50 175  0.284 0.320 0.24
26 N Morgan    WSH 136 129 40 34 169  0.253 0.319 0.21
27 C Patterson BAL  90  83 20 21 103  0.269 0.315 0.27
28 E Aybar     LAA 138 135 35 22 170  0.253 0.306 0.18
29 T Crowe     CLE 122 111 29 20 140  0.251 0.302 0.19
30 J Hairston  SD  119 105 31  9 136  0.244 0.299 0.20
G試合数 H安打数 BB四球 SB盗塁 AVG打率 OBP出塁率 AVG2第二の打率

このランキングではイチローの出塁率は4位。盗塁も4位。3割バッターがイチローを含めて4人しかいない。

リードオフの役目は出塁、、と、頭から思っていたけど、昨日のデータとあわせて考えると、どうも出塁率よりも他の能力が求められていると思われる。

いくら出塁率が高くても120kgもあるフィルダーの息子が一番バッターというのは考えられない。走力なんだろうけど、盗塁というよりも1塁、2塁にいた時にヒットが生まれたときの得点に結びつく期待値じゃないかと思う。

そういった指標はあるのだろうけど、昨日の今日では見つけることができなかった。

また、盗塁が多い選手の、長打力+盗塁能力を求めるの第二の打率が低いことを考えると、盗塁は長打力に比べるとあまり影響のない能力かもしれない。

このランキングでイチローが上位になったので少し安心した。走力や守備力を含めてイチローはスーパースターなのかもしれない。

マネーボールについて

はてなブックマークのコメントをみると、セイバーメトリックスに詳しい人から「マネーボールは古い」との指摘が多かった。

アスレチックのセイバーメトリックスは確かに研究されたし、四球の多い選手のサラリーも高騰してしまった。確かに古くなってしまっている。

しかし、アスレチックの成功とあの本が選球眼の良い選手のサラリーとファンたちの見方を変えてしまったのは、サラリーの高騰をみても明らかなので、四球が少ないことに対する批判の背景としての答えとして間違ってないのではないかと思う。

ちなみにアスレチックがセイバーメトリックスの評価でドラフトで獲得する選手を決めはじめたのが2002年。イチローがメジャーに行ったのが2001年なので、

  • 『マネーボール』流セイバーメトリクスが持て囃されたのはあくまでイチロー、松井出現前だと思うが。大体その頃はイチロー並みに走る選手もそんなに少なかったと記憶している。

というのは違うと思う。

マネーボールは、それまで勘と経験で行われてきた選手評価を、数学的分析を持ち込み始めたときの話なので、野球に興味がない人ほど面白い読み物だと思う。内容の古さはひとまず置いておいて、数学が何かを変えた物語に興味のある人は一読した方が良いと思う。

マネー・ボール (ランダムハウス講談社文庫)
マイケル・ルイス
ランダムハウス講談社
売り上げランキング: 2432

あと、BTというのが良くわかりませんでした。セイバーについてのHPでしょうか???

categories: statistics
blog comments powered by Disqus
track feed ueblog