カエサルの魔剣を読んだ
January 05, 2009 at 08:19 AM | View Comments「カエサルの魔剣」という本を読みました。
酷いタイトルです。
もともとのタイトルは「The last legion(最後の軍団)」というタイトルで、
最後の西ローマ皇帝ロムルスを守る最後のローマ軍団(と、言っても数人)の活躍を描いた歴史ファンタジー小説。
以下、激しくネタバレ。
皇帝ロムルスは西ローマ帝国を滅ぼしたオドアケルに助命してもらったことくらいしか知られていないのですが、
その少年ロムルスが
- 幽閉先のカプアを脱出
- ライン川沿いを北上
- 海を渡ってブリタニア(イギリス)へ
- そこでアーサー王の父親ウーゼル・ペンドラゴンになる
という歴史ファンタジーで、
- カプア脱出時に持っていたユリウス・カエサルの剣が伝説のエクスカリバーになる
というオチ。
著者のマンフレディ,ヴァレリオさんは古代地誌学者でもありイタリアのボッコーニ大学の教授ということもあってか、ぶっ飛びすぎなストーリーも実に細かく実在のネタや有りそうなネタを織り交ぜてくる。
- ユリアヌス(キリスト教がローマ帝国に深く浸透するのに唯一待ったをかけた皇帝)がコンスタンティヌス帝以前の歴代のローマ皇帝の彫刻や遺品をカプリに集めていてカエサルの名剣もそこに収めていたエピソード
- 主人公と恋仲になる女性の蛮族から逃げてヴェネツィアを作った過去を語ったエピソード
- ある年、突如ライン川が凍結したために蛮族の侵入を許した時を語る老兵のエピソード
- ロムルスの家庭教師のブリタニアのドルイド教の僧侶が西ローマ皇帝ホノリウスへのブリタニア救済の使者となってラヴェンナへ来るが拒絶されてしまったエピソード(彼がロムルスをブリタニアに連れて行きマーリンとなる)
などなど、、、、
そもそもアーサー王の伝説はサクソン人と戦ったブリタニアに残ったローマ系ケルト人がモデルではないかと言われているので
ロムルスはともかく、話として、歴史ファンタジーとしてはそれほど滅茶苦茶ではないのかなと思いました。
歴史の小ネタだけではなく冒険小説としても良い出来で厚めの本でしたが一気に読破してしまったので
「ローマ人の物語」などを読んで古代ローマが好きな人や冒険小説が好きな人にオススメです。
日本では未公開&DVD未発売ですが
映画化もされていて、海外ドラマROMEでヴォレヌス役をやったKevin McKiddが今度は蛮族役で出演しているそうです。
Kevin McKiddに関しては以前も書いたことがありました。
