ASUS N10JC購入のボタンを押す寸前
「次はWindowsかubuntuのノートPCを買おう」
と、思って既に半年。
どのPCを買うか迷いに迷って、いま、まさに
ASUS N10JCを購入する寸前にいる。
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私、ueBLOGの中の人は、極一部の人たちの間に限る話としても、
狂信的なApple信者として知られてたし、
1年半前の僕ならAppleのPC以外を買うことはないだろう。
一年半前の僕が、現在の僕がWindows機を買う決断をしていることを知ったら愕然とすると思う。
僕が初めてパソコンらしきものを買ったのはSHARP X1だが、
社会人になってから購入したパソコンは
- Power Macintosh 7600/200
- 初代 iBook (オレンジ)
- iBook G3 (白)
- PowerBook G4 12inch(アルミニウム)
- iMac 20inch G5(饅頭型の次のタイプの一体型)
- 初代 MacBook 13inch
とApple一筋。
仕事でこそWindowsを使っているが、僕にとってパソコンといえばAppleが全てだった。
パソコン以外も
- iPod第二世代(ホイールが物理的にぐるぐる回っていたもの)
- 初代iPod nano(白)
- 初代iPod Touch
と、Appleを知っている人からは
「あと数万だせばiMacを帰るのに(カラフルだった時代)に、そんなものを買う気がしれない」と言われ
Appleを知らない人から「なにそれ?」と言われた時代に最初のiPodを購入した。
他に持っている人もいなかったし、ブログやmixiで評判を聞くという時代でもなかったので
「信者だから、Appleの提案する世界を体験したかったから」という理由だった。
実際にiTunes&iPodの開く新しい世界は素晴らしかった。
OSだって、10.2から毎回買うか、パソコンをリニューアルしてる。
人にパソコン購入の相談を受けたらMacを勧め続け、
Life is Beautifulの人や、id:naoyaさんなどWeb界の有名な人がMacを買ったとブログで書けばよろこび、
自分はRuby書けないのに日本人のhisaさんが作っているRubyCocoaがOS標準になったことも
我が事のようにうれしかった。
そもそも、2003年に今のシステムの人っぽい仕事をすることになってWindows機へ以降するか迷ったときに、 最高のデスクトップ用UNIX系OS としての MacOSX : NDO::Weblog におけるHatena前のNaoyaさんとoobaさんのやりとりをみて
「あのとき『これからもMacでいこう』と決心したんです」
とoobaさんに話したのはたった一年前のことだ。
Jobsのプレゼンがあると聞けば徹夜で見て、
新商品が出るとなれば、うわさ話や予想をし、
翌朝、アップルストアで買えるようになれば、時にクリックし、時にクリックしそうな自分を制止した。
ApacheやMySQLをはじめて自分自身で動かしたのもAppleだった。
書けば書くほど「キモいな俺」と思えるほどのApple信者だったし、ある意味幸せだったなと思う。
しかし、、、
久しぶりにデスクトップに復活したiMacが数ヶ月で故障し、
いま使っているMacBookが何度も故障し、そのたび環境を作り直した。
unixベースのOS-Xは安定している。
これは僕が何度も言ってきた言葉だ、、、
実際はどうだろう?会社で使っているWindowsXPとどちらがOSとして安定していただろうか?
正直なところWindowsXPの方が安定しているというしかない。
OS-Xを入れたMacBookは果てしなく重く、FireFoxはフリーズしまくり、
iTunesは暴走し、jpgのThumbnailを作るだけでOSごと固まって大事な写真をロストしたこともある。
今、このエントリーをMacBookで書いているだが、OSはBootCampで動かしているWindowsXPなのだ。
OS-Xでは重くて使い物にならなかったMacBookがWindowsXPなら実にサクサク動いてしまう。実に悲しいことに。
OSを再インストールすれば、きっとOS-Xでもサクサク動くだろう、、、しばらくの間は、、、、
Macは最高のデスクトップ用UNIXだった。
でもVMWareでubuntuを入れるのがあそこまで簡単になってしまうと、本当にMacが最高のデスクトップ用UNIXかどうか疑問に思えてくる。
IPythonをインストールするのがなぜあんなに面倒なのだろう?
ubuntuや多くのLinuxなら
% sudo apt-get install ipython
の一行だ。
MacPortsのPython2.5は地雷とか(今は違うのか?)Linuxを使えばしないで済む面倒がMacには多すぎるのではないだろうか?
プログラマの多くはMacを使っているし、これからも増え続けるだろう。
でも、扱っているサーバーはLinuxなのだし、
これだけLinuxが簡単に扱える今、あえて苦労してMacを使う必要を感じられなくなってしまった。
MacというかAppleの製品は確かに美しい。
機能と使いやすさとデザインが見事に調和していた。
僕は今でも、ユーザビリティーの傑作が初代iPodとiTunesだと思っている。
どんな引き算も不可能だと思えるほど、無駄のないデザイン。
線をつなぐだけで同期と充電が出来てしまうことをはじめとする
これまた、どんな引き算も不可能だと思える操作性。
本当に最高だったと思う。
ジョナサン・アイブは本当に天才だと思う。
しかし、なぜMacBook(白)でキーをたたくとき、
僕の右手の手首や手のひらの付け根の部分を傷めなくちゃいけないのだろうか?
デザインのために大切な何かが犠牲になっているのではないだろうか?
MacBookAirは美しいが、あの故障率の多さは無理なデザインから来てるのではないだろうか??
この前、久しぶりにスティーブ・ジョブズの姿をみた。。。。
劇痩せしているとは聞いていたが、
あまりの姿に言葉を失った。
「次はMacは買わない」と決めていた僕だったが
「ジョブズが死ぬ前にもう一度Macを買おう」
と思った。
しかし、やはり、今回はMacを買えない。買わないと思う。
Macを買わずにASUSを買って激しく公開するかもしれない。でも、今回はそれでいい。
そして、いつか心から喜んでApple製品を買う日がまた来ればいいとも思う。
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