ゲゲゲ展と佐藤雅彦展
August 18, 2010 at 10:29 PM | View Comments子供が小さいと美術館や展覧会になかなか行けないのだけど、どうしても行きたかった
を見てきました。両方とも行ってよかった。
水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展
銀座松屋の8階特設会場で行われたのですが、平日で大人1000円にもかかわらず、すごい混雑でした。週末はtwitterのタイムラインを見る限り30分待ちくらいだったので、もっと人が集まったようです。僕も毎日たのしみにしている「ゲゲゲの女房」効果だと思いますが、とにかく凄かったです。
点画がすごい
しかし、そんな混雑よりも凄かったのが水木サンの原画。よく言われることですが、とにかく点画がすさまじく精巧でした。
普通、漫画は「線」を描いて墨で黒く塗ったり、機械的に点や線が描かれたスクリーントーンを貼ったりするのですが、水木サンの漫画はスクリーントーンを使わずにひたすら人力で点を打ちまくります。
また、「線」の部分も「点」で、しかも濃淡で表現したりします。
印刷物と違って原画はその1点1点を手で描いているのが伝わってきて迫力というか、執念というか、「凄い」というのは何度も聞いていたけど「一見にしかず」だなと思いました。
美術の教科書やテレビで何度も目にした絵画の現物を初めて見るとき大抵「おぉすげぇ、印刷とはやっぱり違う(ちなみにクリムトの絵をはじめてみたときに特にそう思った)」と思うわけですが、水木サンの原画も全く同じ驚きを感じました。
ありきたりな感想で申し訳ないが、本当に見てよかった。
特に妖怪画はみっちり描き込まれているので必見です。
貸本時代の原画も多数
事前情報では貸本時代の原画はあまりないとのことでしたが、結構たくさんありました。
角川書店から出ている貸本版「墓場鬼太郎」は、原画ではなく一度印刷されたものを再印刷していると思うのですが、原画があるならちゃんと印刷してほしいと思いました。
アシスタントを雇えない時代なので、それ以降の精密さほどではないですが、思っていたより細かく描いていたのだなと思いました。
貸本時代のものは、後にリメイクすることが多かったのですが、上下に貸本版・リメイク版と比較できるように展示されていました。
鬼太郎漫画も全然読み込めていないですが、個人的には貸本時代の方がすきなので原画が見れてうれしかったです。
手ぬぐいを買った
ますますゲゲゲの女房のリアリティが拡大するゲゲゲ展とゲゲゲ手ぬぐい:[mi]みたいもん!
でも注目されていたグッズ 「手染め手ぬぐい」を僕も買いました。


奥さんが言うには有名な手ぬぐい屋 「 :: 株式会社 かまわぬ :: 」のものだそうです。
なかなか素敵な柄ですよね。
佐藤雅彦「これも自分と認めざるをえない展」
銀座から日比谷線で六本木へ。ミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHで佐藤雅彦さんの「これも自分とは認めざるをえない展」を見てきました。
佐藤雅彦とは
CMプランナー時代に「スコーン」「モルツ」「ポリンキー」「ピコ」などのヒットCMを生み出し、ゲームを作ってみれば「I.Q.」で80万本ヒットし、「だんご3兄弟」「ピタゴラスイッチ」などでも社会現象を巻き起こした天才。
以前、このブログでも紹介したことがある人物です。
インタラクティブ
今回の「これも自分と認めざるをえない展」は体験型の展覧会で、最初にパソコンで「名前、体重・身長、網膜」などを計り、さまざまな体験をすることで自分の属性というのを考えるものでした。
言葉にすると難しそうですが、ちょっと笑ってしまうようなもの本気なんだかユーモアなんだか分からないアトラクションみたいなものです。
例えば、箱に穴があり、そこを覗くと人がたくさんいるビーチが見える。箱の上にはスクリーンがあり、なにやらそのビーチの一部が映し出されている。
ビーチにはビキニの女性なんかもいるので、箱の穴を見ている人がつい凝視してしまうと、スクリーンにその人が凝視しているビキニの女性が映るため、ほかの人は
「あ、あの人はビキニの女子をガン見しているのね」
分かるような仕組みになっている。ちなみにタイトルは「覗かれ部屋」。
おそらく目の動きをカメラで感知してスクリーンに投影しているのだけど、感度がそれほど高性能ではないようなので、本当はビキニの女性を凝視しているのに、スクリーンには男性のケツを凝視しているように映るかもしれない。
本人からすれば〇〇だけど、他の人やモノ(機械など)からすると違うように捉えられる(属性)。かも、というのがこの展覧会のミソなのかと思いました。
体験型なので、ちょっとでも混むとひたすら待たされるのが難点ですが、面白い展覧会でした。
著名人のデスクトップ
他にも、6台のノートパソコンそれぞれに著名人のデスクトップが表示されている、というのが面白かった。
タイトルは「頭の中の散らばり方」で、著名人たちは梅田望夫、小山田圭吾、椎名林檎、穂村 弘、茂木健一郎、佐藤雅彦。
椎名林檎のデスクトップが非常にきれいでした。
ちょっと前にデスクトップ百景という企画がありましたが、それの有名人版ですね。
ちゃんとアートになっているのが良かった。
子供がいたので全部体験はできなかったけど、この展覧会も行ってよかったです。